朝8時、青梅の街へ。ごみ収集という仕事
青梅市の家庭ごみを集めているのは、青梅新興株式会社です。昭和44年の設立から、市のごみ収集を担ってきました。実際にどんな一日を過ごし、未経験で入るとどうなるのか。会社の方に聞いた話をまとめました。
二人一組で、青梅市内をまわる
一般廃棄物の収集運搬は、青梅市内の戸建て住宅や集合住宅から出る家庭ごみを、二人一組でパッカー車を使って集め、処理施設まで運ぶ仕事です。
集めるのは、燃やすごみ・燃やさないごみ・容器プラスチックごみ・資源ごみ。曜日ごとに決まったルートをまわります。
パッカー車は二人一組で動くため、互いに声をかけ合いながら進めます。「いつでも協力し合える姿勢が大切です」というのが、会社の人が最初に挙げた条件でした。
一日の流れ
| 8:00 | 出社・朝礼・点呼・体操 |
|---|---|
| 8:10 | 出発 |
| 12:00 | 帰社・昼休み |
| 13:00 | 出発 |
| 16:00 | 帰社・洗車・日報・ミーティング |
| 17:00 | 退社 |
残業はほとんどありません。春から夏にかけては、明るいうちに帰宅できます。
未経験から始める人がほとんど
前職は製造業やサービス業など、さまざまです。運送関係の経験者が比較的多いものの、この仕事の経験がある人ばかりではありません。
入社してからは、原則3ヶ月の試用期間があります。1日目はオリエンテーションで、作業手順・パッカー車の操作方法・安全指導。2日目からは、運転手と指導員の3名で現場に出ます。指導員が「もう任せられる」と判断すれば、3ヶ月を待たずに試用期間が終わることもあります。
パッカー車の運転には中型免許または準中型免許が必要ですが、普通免許でも応募できます。入社後に会社の補助制度を使って準中型免許を取ることができ、5t限定の解除審査は費用を全額会社が負担します。
この仕事の、うれしい瞬間
会社の方に「一番うれしい瞬間は」と尋ねると、こう返ってきました。
夏の暑い日や、雨や雪の中で、市民の方に「ご苦労様」「大変ですね」「お願いします」などと声を掛けられると、疲れが吹き飛びます。
コロナ禍のときには、「ありがとう」「感謝」と書かれた手紙や千羽鶴が届いたこともあったそうです。一方で、迷う場面もあります。
少しでも分別がされていないごみ袋は、注意内容を書いたステッカーを貼って収集しないことになっています。作業員も一人の人間ですので、収集してあげたい気持ちは山々なのですが、ここで収集するとご本人様のためになりませんので、心と格闘しながら置いてきます。
数字で見る青梅新興
| 社員数 | 90名 |
|---|---|
| 平均勤続年数 | 18年 |
| 有給休暇の消化率 | 80%前後 |
| 通勤エリア | 青梅市内6割/西多摩地区3割/その他1割 |
| 年齢層 | 一班10名前後、30代〜50代が中心 |
勤続年数の内訳は、0〜5年が24%、6〜10年が13%、11〜20年が16%、21〜30年が25%、31年以上が22%。長く働いている人が多い職場です。
会社の空気
社内ではいつもどこかで大きな笑い声が聞こえる、そんな親しみが持てる仲間が集まっています。
休憩時間は、仲間同士で話したり昼寝をしたり。週末にスポーツで汗を流したり、魚釣りやバイクツーリングに出かけたりと、プライベートでも交流のある人が多いそうです。
向いているのは、こんな人
会社が挙げたのは「明るく、誠実な方」。笑顔で挨拶ができて、誰とでもコミュニケーションが取れる人が理想だといいます。最後に、会社の方からのメッセージです。
当社の仕事は多少の体力は必要ですが、会社もしっかりサポートいたしますので、特に難しいことも不安に思う必要もありません。仕事のコツさえ掴めれば、急いだり張り切ってやる必要はありません。逆に頑張り過ぎると事故やケガの原因にもなりますので、十分に時間を掛け、身体と気持ちにゆとりを持ち、確実に作業を行うことを心掛けてください。